起業のカギが分かった!
起業家
起業家(きぎょうか)とは自ら事業を興す(起業)者をいう。通常、ベンチャー企業を開業する者を指す場合が多い。アントレプレナー(英語: entrepreneur)とも言う[1]。 ヨーゼフ・シュンペーターはその経済理論において経済革新に繋がるイノベーションの担い手として重視した。イノベーションを起こす人の意味からイノベーターとも言う。
今回は「起業家」について書きました。長い記事になりましたので時間があるときにご覧ください。起業についての現状を把握することで見えてくる「起業を成功させるカギ」を考察していきます。
日本の起業家の年度推移
まずは起業家は増えているのか?減っているのか?を確認しそれらの原因を特定していきましょう。
起業家の推移を確認するために法務省が公開している登記統計データを見ていきます。
このデータを借りてグラフを作成し分析していきましょう。
「会社」を設立した数になります。
2017年度「株式会社」と「合同会社」の設立件数
グラフを見ていただけると分かるように総数としては増加傾向にあることが分かります。
平成20年(2008年)から比べると27014件(29%)増加しており起業しやすくなったのが分かります。起業家が増加した背景には何があるのか調べていきましょう。
起業家増加の背景-時代ごと-
新会社法による意識の変化 -2006-
平成18年度(2006年)の春、新会社法が施行され会社設立がしやすくなったのを背景に働き方に疑問を持った人々の意識の変化が現れ始め増加した。
ライブドアショック -2006-
新会社法が施行された2006年といえばライブドアが証券取引法違反の容疑で強制捜査を受けた事件が話題になりました。いわゆる「ライブドアショック」ですね!
この事件は起業家数を増やす要因の一つのように思えます。
堀江貴文(ほりえ たかふみ)さんに憧れ起業した人たちも多くいると思いますので。
僕もその一人です笑
SNSの時代:承認欲求の高まり-2008-
以前書いた記事『「若い世代」にウケるサービスの作りかた』で書いたことが当てはまると思います。
簡単にまとめると
2006年ごろから誰しもが持っていた有名になりたい!人気者になりたい!という人間の基本欲求「承認欲求」がSNSを通じて爆発した話です。
SNSから得る情報により起業家の情報が入るようになったのも大きいでしょう。
「お金持ち!」「羨ましい!」「俺もできるのでは?」「私もできるのでは?」などの感情が働き無意識的に起業へ向かう人もいるかもしれません。
国境を越えた海外ITベンチャーの参入-2008-
上記の「SNS」を流行らした「Facebook社」や「Twitter社」などの参入により、インターネットを使った国境を越えたサービスによりどこからでもビジネスが展開できる時代であると気づいた人たちが次々と起業していきます。
イノベーションという言葉-2010-
2010年ごろからテレビや雑誌で聞くように見るようになった「イノベーション」という言葉。高視聴率ドラマ「リッチマン、プアウーマン」などから社会的に認知され広がったように感じます。
このイノベーションという言葉が流行した2010年ごろから「3Dプリンター」や「ドローン」などのハイテク技術が注目されます。
これらの「イノベーションを起こすハイテク技術」に感銘を受け「アイデア」を閃いた人たちが起業していく。
クラウドファンディング時代-2011-
ネットを通じて小口の資金をもとに多数の人たちから資金を集め、エンジェル投資家をマッチングさせるプラットフォームサービス「クラウドファンディング」が有名になり始めました。
様々な資金調達方法が増え従来より容易に資金調達ができるようになりました。
2013年頃には「フリマアプリ」や「カーシェアリング」などのCtoCのサービスが増えてきました。
2013年に設立された有名な会社といえば「株式会社メルカリ」ですね。
ベンチャー企業の代表格となりました。
ベンチャーキャピタルの活性-2016-
ベンチャーキャピタルとは高い成長が期待される未上場企業に対して投資を行うファンドのことで投資額・投資件数ともに大幅に伸びているという調査データが一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター(VEC)より発表されています。
様々な助成金・補助金・制度
詳しく知りたい方はこちらの記事が分かりやすいのでぜひお読みください。
飲食店などのでの起業も増えています。
起業家の男女比
2018年4月末時点の企業における女性社長比率は7.8%。30年前(1988年)は4.2%、20年前(1998年)は5.5%、10年前(2008年)は6.3%と推移し、全体では緩やかな上昇傾向が続いている。
男女の割合はまだ男性のほうが多いですが上昇傾向にあり女性の活躍の場が増えてきているのが分かります。
特にサービス業での起業が多く「女性ならではの着眼点」を生かした業種ですね。
海外のベンチャー企業を見てみる
昨今、中国の発展がすさまじく日本にもその流れは着実に来ています。特にit分野での発展が話題ですね!「AI」や「Iot」、「ドローン」などもアメリカと肩を並べるほどの技術力と噂されています。
この項目で「カギ」となる部分を把握したい。
DiDi
世界最大級のAI配車プラットフォームDiDi。日本でもサービス開始されており、DiDiは世界で5億5千万人のユーザーに利用されています。
wework
起業家向けのコワーキングスペースを提供するアメリカの企業で2017年にソフトバンクグループと合弁でWeWork Japanを設立し日本でも利用できる新たなサービスです。
LALAMOVE
オンデマンド物流サービスを展開している香港の会社で事業を拡大していっています。
dji
ドローン市場シェア1位の企業です。
詳しくは中国のベンチャービジネスの紹介をご覧ください
結論
ここから見るに「CtoC」「BtoC」のサービスが多いイメージを受けます。なおかつ「もともとある成長性のあるモノ」を単純化・簡素化してユーザーにお届けするサービスが成長していますね。それに「専門性」それに何かと何かをつなげるサービス「ハブ構造」ですね!
- 物流+簡素化=LALAMOVE(ユーザーと運搬会社をつなげる)
- タクシー事業+簡素化=DiDi(ユーザーとタクシーをつなげる)
- レンタル業+専門性+簡素化=wework(ユーザーとコワーキングスペースをつなげる)
- シェアリング+専門性+簡素化=モバイク・ofo(自転車とユーザーをつなげる)
今の人々が求めているのは”簡素で単純化したモノ”
何か隙のある業種を見いだせればいつか成功する「人々の暮らしをより豊かに便利に楽にするサービス」を生み出せかもしれません。
起業家を目指している皆様、一緒に大志をもってがんばりましょう!
注目の会社
UNCHI株式会社
「ラーメン好き」「大阪の人」はご存知の会社。何をしている会社かといえばラーメン屋さんです。
人類みな麺類という店名を聞けばわかる人も多いと思います。大阪では有名なラーメン屋さんで、現在8店舗のラーメン屋を運営しています。
そのほとんどのラーメン屋が行列ができるラーメン屋となっております。「世界一暇なラーメン屋」や「担担麺の掟を破る者」などユニークな名前が多く、それぞれのお店のコンセプトがあるようです。
店内は「ラーメン屋」らしかぬ「おしゃれ」なラーメン屋さんで既成概念から外れた発想とユニークさで事業を拡大しています。
ブランディングの参考になる会社ですね。